わんちゃんの耳のケア（基本その1）
2015.04.18
前回のブログでおわかりいただいたように、意外にも耳掃除が外耳炎をもたらすことがあります。同じようにわんちゃんたちにもやり方によっては外耳炎を発症させたり、悪化させる可能性があります。
つまり、わんちゃんの耳のケアは、そんなに単純ではないんですね。ではどうすればいいのでしょう。基本から順を追ってお話しましょう。
①メンタル・・・今回まずわかっていただきたいのは、わんちゃんたちの「メンタル」という側面です。残念ながら、私がこれまで拝見した耳のケアに関する資料の中で、この「メンタル」について強調しているものに出会ったことがありません。
当然のことですが、どんなにやさしい耳のケアであっても、わんちゃんは自分のためにしてくれているとは全く思いません。ですから、それまで培われてきた飼主さんへのわんちゃんの信頼関係は、やり方によってはいとも簡単に崩れてしまうのです。
例えば急性外耳炎。こういう時よく耳道はただれていたり、赤く腫れていることがあります。綿棒でこすられたら当然悪化しますし、激痛を感じるかもしれません。耳の洗浄液を用いても、ほとんどの場合強い刺激になります。耳をさわられるのを嫌って頭を振ると、飼主さんが強引に頭を押さえるとします。こうなるとわんちゃんたちにとって耳のケアは「恐怖」であったり、「虐待」になってしうわけです。
次回は、わんちゃんたちのメンタルに配慮した耳のケア法についてお伝えしましょう。
