コウちゃん家様 (52歳 女性 兵庫県高砂市)

2017.07.13

Q1.手術をお受けになる前は、どのような状況でしたか?

耳が聞こえないせいか不安な表情で精機がなく寝てばかりでした。
何をしていても耳が気になるらしくとにかく耳を掻き異常なくらい頭をずっと振っていました。

Q2.実際に手術をお受けになってからはいかがでしたか?

心配していた顔面マヒ等の後遺症もなく安心しました。聞こえないのは変わりませんが耳の不快感から解放されたのか生き生きした表情が戻り穏やかな生活をしています。
約2週間の入院という事で不安もありましたが、快適な入院生活だったようです。今でも通院の度に犬が大喜びしています。(笑)

Q3.手術を回避できた側は、いかがですか?

かなり深刻な状態で手術も十分ありえると伺っていたので、手術回避できるとわかり大変ありがたく思っています。
初回の洗浄後から目に見えて効果がわかり、回を重ねるごとに不快感から解放されているようです。まだまだ油断はできませんが、良い状態が維持できればと願っています。

 

Dr.からのコメント

耳のすごく大きな手術が必要・・・と聞いて、困っておられる飼い主さんは、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
そんな飼い主さんには、コウちゃんの飼い主さんの感想がとっても参考になるでしょう。
私は、手術は、出来るだけ避けてあげたいと考えています。特に「全耳道切除術」は、かなり大きな手術です。しかも、耳道には様々な細菌がいて、不潔です。さらに、耳道のまわりには、神経が複雑にあって、そうした神経が手術で影響を受けやすからです。
それでも、きちんとした計画と対策に基づいた手術で、コウちゃんのように、問題なく快適に過ごせるようになるわんちゃんがほとんどです。手術によって、悪いところがなくなると、表情からして変わるぐらい、気分良くなるのです。
ただ、それでもできたら、手術は避けたいと思います。
耳の疾患にオトスコープという、内視鏡を使うこと、そして個々の患者の病態を正確に把握すること、また時間をかけて丁寧にケアしてあげることで、これまでなら100%手術と言われていた程ひどい状態でも、かなりの割合で手術を回避出来るようになりました。
実は、コウちゃんの片方の耳は、私でも稀に見る程 ひどい状態でしたが、Q3のお答のように、もう安心出来るほどに回復してきました。
今、忙しくしていますが、時間があれば、コウちゃんの耳の、ビフォアー アンド アフターをご紹介したいと思います。

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