Mame-mama様(女性 53歳)
2017.07.18
Q1.どのようにして当院をお知りになりましたか?
インターネットで検索しました。
Q2.当院をご利用前はどのようなことに悩んでいましたか?
点耳薬・内服・洗浄etc、治療を受けても、一時的な効果しかなく、通年、耳の腫張、耳垂れ、耳介のガサガサを繰り返していました。
減感作治療中で「痒くてたまらん!」と訴えてる姿に、どうしてあげることも出来ず悩んでいました。
Q3.実際に治療を受けていかがでしたか?
治療前の内視鏡の画像を見せてもらい、辛かったんだろうなあと改めて思いました。
何年も放っておいて、ほんとうに申し訳ない気持ちです。
治療のたびに少しずつ耳の状態も改善し、何より、活気が戻り、遠くの雷鳴にも反応し、果敢に吠えている豆之介の姿を久しぶりに見て、うれしい気持ちになりました。
治療の詳しい説明もして頂き、「ちゃんと豆之介を診てもらっている」と感じます。
Dr.からのコメント
ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア(ウェスティー)のMameちゃん。
Mameちゃんは、アトピー性皮膚炎で大阪府の皮膚科専門医で、治療を受けています。この先生は、特にアレルギーのエキスパートで、さすがに上手くMameちゃんのアトピー性皮膚炎をコントロールして下さっています。
ここで、アトピー性皮膚炎と外耳炎との関係について、お話しましょう。
データとして、次のような報告があります。
①犬アトピー性皮膚炎の83%は外耳炎を併発
②犬アトピー性皮膚炎にもかかわらず、犬アトピー性皮膚炎の3〜5%は、外耳炎の症状しかみられない
③食物アレルギーのわんちゃんの80%は、外耳炎を併発
④そのうちの25%は、食物アレルギーにもかかわらず、外耳炎の症状しかみられない
Hayes,H.M.,Pickle,L.W.andWilson,GP(1987)Res.Vet.Sc;42:294-298
わたしたち人間で、花粉症の方を考えてみて下さい。ほとんどの方で、からだ全体でお鼻以外の部位でアレルギー症状がみられませんね。
このデータが示すように、わんちゃんにとっては耳が最もアレルギー症状が出やすい部位なんですね。
花粉症の方は、周りの人たちも「くしゃみ」や「マスク」「鼻をかむ」などで、このかたは花粉症だなぁと気づきます。
でも、耳道は外から見えないところ。わんちゃんにとって、「痒がる」こと以外に症状を訴えることができません。Mameちゃんの飼い主さんに限らず、活気が戻ったり、これまでみられなかった「変化」で、耳の問題が決して軽い問題でなかったことにも気付かされます。また、何より内視鏡が、耳道がどれだけ傷んだ状態かをリアルに伝えてくれます。
耳科専門の治療を躊躇されておられる飼い主さんに、Mame-mamaさんの「声」が参考になれば幸いです。