アレックス様

2017.07.25

Q1.どのようにして当院をお知りになりましたか?

インターネットをみて知りました。

Q2.当院をご利用前はどのようなことに悩んでいましたか?

左、右の耳に緑膿菌が有り、1年間ぐらい4カ所の動物病院に行きましたが、抗生物質と洗浄のくり返しで悪くなるばかりでした。
かわいそうで、何とかしたいと先生にお電話して通院しました。

Q3.実際に治療を受けていかがでしたか?

先生だけが、良くなりますよ、と言っていただいて、とてもうれしかったです。
何度か、自宅での洗浄のやり方がうまくできなくて、少し時間がかかりましたが、本当に良くなってきました。
ありがとうございます。(フードもかえてから、元気そうです。)

Dr.からのコメント

表情をご覧いただいてもおわかりのように、とにかく優しい、ゴールデンのアレックスちゃん。
長〜く、長〜く緑膿菌で治らない外耳炎を患っていました。
でも、先日の診察で、もう緑膿菌はいなくなっていました。アレックスちゃんも、久しぶりに気分が良くなったと思いますよ。

そこで、今回は外耳炎と緑膿菌のような細菌との関係について、お伝えしましょう。
例えば、こどもさんの中耳炎は、肺炎球菌やインフルエンザ菌などが「起因菌」と言われ、確かに中耳炎の原因のことがありますから、必要によっては抗生物質を与えて、「起因菌」を退治します。
しかしながら、ワンちゃんには、細菌が起因菌になることはほとんどありません。
なんてことをお聞きになると、???ですよね。
ワンちゃんの外耳炎では、「基礎疾患」というのが必ずあって、それが本当の原因で耳道環境が悪くなり、結果として細菌が増えるんです。
だから、抗生物質だけだと良くなることがあまりないのと、長く抗生物質を使ってもらうと、2つの新たな問題が起こってきます。
一つは、「耐性菌」と言って、細菌が抗生物質に効きにくくなります。
もう一つは、「菌交代症」。
もともと、外耳道にある細菌叢という細菌同士バランス良く暮らしていたのが、抗生物質によりバランスが崩れ、緑膿菌のようにやっかいな菌がはびこることになるわけです。

獣医師の先生方すら誤解されておられるのが、こうした外耳炎の本当の原因のこと。
これまで講習会や専門誌で病態という外耳炎の起こる仕組みをご紹介していますが、まだまだ広く認識していただいていないことが残念です。
患者ごとに、正しく病態を把握して治療すれば、治らない外耳炎は、まずないと言えます。

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