COCOのパパ様 (男性 61歳)

2017.12.19

 

Q1.耳科専門クリニックで診察を受ける前は、どのような状況でしたか?

13歳の雌のMダックス(雌)です。
1年くらい前から耳が聴こえにくくなっていると感じ、かかりつけの動物病院に相談すると高齢だからと言われました。仕方ないかと思いながらも納得できませんでした。
最近では、食事の際など大きな声で「よし」と言っても反応せず、手で合図する状況にあり、何か要求する際の吠える声もうるさく、物音に反応しない分、家の中で動くことが少なくなっていました。
自分では、原因として、①高齢によるもの、②耳垢が詰まっている疑い(一緒にいるMダックス(雄)10歳と比べ耳垢がかなり少ない状況から)、③耳の病気を考え、きちんと診断を受け納得したく遠方でありましたが受診することにしました。

 

Q2.実際に耳科専門クリニックで治療をお受けになってからはいかがでしたか?

初診では、両耳の奥に大きな黒い塊(耳垢)で完全に耳が塞がっていて洗浄してもらいました。
その後、自宅にて約3週間、毎日1回、塊を溶かす液を入れ経過をみました、途中大きな声の呼びかけに少し反応は改善しましたが再診の結果、黒い塊は小さくなっているものの採れておらず麻酔下での洗浄で奇麗にしてもらいました。
今は普通の呼びかけで反応し、何か要求する際の吠える声も小さくなるなどQOLが改善しました。
聴こえにくくなった時に受診していれば麻酔をかけずに済んだのではないかと申し訳なく思っていますが、出来ることはしてあげられたという満足な気持ちです。
受診して本当によかったです。先生、看護師さんありがとうございました。

 

Dr.からのコメント

「三重県に近い、和歌山は新宮から来院されたcocoちゃんのパパ。
cocoちゃんの聴力の低下から、耳に問題があるようにお考えになりました。
今ではcocoちゃんの聴力も回復し、同居犬たちと元気に遊んでいるようです。

coco ちゃんに聴力の問題があり、またそれが解決したことは愛犬家の方々への朗報になります。
なぜなら、確かに年齢からくる聴力の低下はありますが、実は解決できる何らかの問題が外耳にあって、聴力障害が起こっていることの方がはるかに多いからです。
診断法としては、cocoちゃんのケースのようにまずオトスコープと呼ばれる耳用の内視鏡の活用です。
これには、全身麻酔が不可欠ですが、それだけ丁寧に観察したり、微細な処置ができます。

愛犬に聴力の問題があるとお気づきの方、遠慮なくご相談ください。

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