耳の中の膿 タンダちゃん メス 11才

2019.03.04

Q1.耳科専門クリニックで診察を受ける前は、どのような状況でしたか?

近所のかかりつけの動物病院で2年ほど通院。
薬(抗生物質)が効かないと、通院するたびに薬を変えていましたが一向に治らず、逆にひどくなる一方でした。最後の方は、常に顔が傾いており、表情もどんより。
軽く顔を振っただけで、耳の中の膿がコポコポと音も立てており、ひどい状態が明らかでした。軽く耳に擦れただけでも「キャイン」と悲痛な声を上げていたので、本人は相当辛かったと思います。
変性性脊髄症を患っており、とにかく耳だけでも快適にしてあげたいと色々探して杉村先生にたどり着きました。

Q2. 実際に耳科専門クリニックで治療をお受けになってからはいかがでしたか?

一度目の施術で、本人のつらい状況が緩和されたんだと思います。
お薬を入れて耳をマッサージするなんて不可能でしたが、全く痛がらなくなりましたし、膿がたまっていた不快な音も、顔の傾きもなくなりました。
不安なことがあって質問してもすぐに連絡をいただけるのはとても安心しました。先生もスタッフの方もとてもお優しい方たちです。
こんなにすぐ効果が出るのであれば、もっと早くに行動に出てあげればよかったと後悔しています。
変性性脊髄症の進行で寝たきりになってしまいますが、せめて耳だけは快適にしてあげたいのでお薬の投薬を続けたいと思います。
ありがとうございました。

Dr.からのコメント

ジャーマン・シェパードのタンダちゃん。
シェパードはとびきり従順性が優れているので、警察犬や麻薬探知犬、もちろん家庭犬としても世界中で最も信頼され、愛されている犬種です。
タンダちゃんも、飼い主さんと素晴らしい「絆」があることが、すぐわかりました。
そんな大切なタンダちゃんが、長く長く耳を患っていたとは、さぞ心苦しく感じておられたことでしょう。

タンダちゃんの飼い主さんは、タンダちゃんにとって耳の問題がとてもとても辛いことだとよくわかっておられます。それは、単に耳を気にしている、といった程度ではなく、なんとかして解決してあげたい「重大な問題」だと理解されているのです。
私もそのお気持ちがわかるので、できるだけのことをして対処させていただいています。

患者であるタンダちゃんは、治療効果がみられると正直に変わります。
まず表情、そして性格まで明るくなります。
普段の動きまで変わります。
そうして、「そうか、前は本当に辛かったんだね」と言葉に出して表現しなかった、辛さを認識するのです。

脊髄に持病のあるタンダちゃん。それでも、耳の辛さが消退して、気分良く過ごせるようになって良かったですね。
続けてお大事にして下さい!

 

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