マリモ様

2017.08.08

Q1.耳科専門クリニックで診察を受ける前は、どのような状況でしたか?

目が左右にゆれ、歩けなくなり、大きな病院に受診したところ、脳腫瘍なのでMRIをすすめられ

受けたら「内耳炎」を診断されました。病院で耳そうじをしてもらっても「奥に汚れが見えるけど届かない。これ以上何もできない」と先生に言われた。

そこで耳の奥の汚れを取り除ける病院をインターネットで探したところ、杉村先生のクリニックに出会えた。

わらをもすがる思いで受診しました。

Q2.実際に耳科専門クリニックで治療をお受けになってからはいかがでしたか?

愛犬の表情が明るくなって今まで痛かったのだなとよく分かった。

汚れ、耳垢がたくさんとれて実物を見せてもらって驚いた。普通の病院ではできない処置をしてもらえて元気になって良い気分で散歩をしている愛犬を見て、本当に耳科専門クリニックに通ってよかったと思いました。

全身麻酔をかけることに最初は不安でしたが回を追うごとに良くなってゆくのがわかったので本当に思い切って通ってみて良かったです。

愛犬は先生や看護師さんにもなついており、私の質問にもいつも丁寧にメールなど答えて下さるクリニックです。

Dr.からのコメント

京都府からお連れいただいたマリモちゃん。

最初は、この写真のように頭が傾いたままの「斜頚」、正確に表現すると「捻転斜頚」が見られていました。

さらに、「眼振」といって、眼球が左右に振動していました。

神経学的検査では、頭位誘発性の「垂直眼振」まで認められました。

これは、中枢に至る問題、すなわち生死にかかわるか、重度な後遺症が残る可能性がある深刻なサインです。

 

オトスコープでこうした斜頚や眼振をもたらした原因がわかりましたので、その原因を取り除き、鼓膜切開をして鼓室上陷凹という部位を丁寧に洗浄、そうしますと次の写真のように、斜頚は消退し、なにより元気さ、表情の明るさが回復しました。

 

マリモちゃんは、京都にある国内でもトップクラスの動物病院で診てもらっていましたし、そちらで適切にMRIを撮っていただいてましたので、耳科専門の診察をお受けになるまでは、ベストの治療をお受けになっていたことも幸いでした。

 

これまでの、Dr.からのコメントにも説明させていただいたように、マリモちゃんのような犬の内耳炎(前庭疾患)や中耳炎は、殆どの場合外耳炎が最初にみられます。

マリモちゃんは、ギリギリセーフで以前の元気さを取り戻した、とてもラッキーなケースです。

 

 

・斜頚

・眼振

・鼓膜切開

・前庭疾患

・内耳炎

・中耳炎

・外耳炎

ページトップ