くーちゃんの母様(女性 60歳以上)

2017.09.14

Q1.耳科専門クリニックで診察を受ける前は、どのような状況でしたか?

神戸市在住の者です。雌で14歳のヨークシャーテリアを飼っています。
その年の秋口から突然、最初に肝臓、続いて腎臓を患い、もう駄目かとあきらめたこともありましたが、行き付けの獣医さんからの投薬や点滴をつづけ、また食事は腎臓食フードを与えたお陰で、年末から正月明けには、血液の数値は正常値にほぼ近くなりました。

ところがその1ケ月後から両足、特に左後足に力が入らなくなり、同時に頭が右に傾いて、まともに歩けなくなり、排泄時の踏ん張りも私が後足を支えてやっと排泄できる状態でした。
獣医さんからは膝蓋骨が外れ易いという診断でした。
一方で、様子を見ていると伏せた状態で、耳垢が溜まった耳が痒いのか、後足で仕切りに掻くものですから、これが膝蓋骨が外れる原因かもしれないと思い、耳の中を徹底して掃除をしていただける獣医さんがおられないかと思って、インターネットで調べたところ、先生の病院を見つけたので直ぐに電話で予約を入れました。

 

Q2.実際に耳科専門クリニックで治療をお受けになってからはいかがでしたか?

初めて先生のところを受診させていただき、最初に現在の症状を聞いていただいた後で、犬の耳の構造、耳の疾患の種類や対応処置等を教えていただいた後で、耳の中のマイクロスコープを使った観察と耳垢採取、外耳道の洗浄の様子を診察、処置室の中で見させていただきました。

2人の看護師さんが犬を抑えて、先生が洗浄される様子を、直接拝見できるのはとても安心感がありました。
約15分程の洗浄処置の後で、いくつかの質問に加えて、今後の進め方の説明があり、飼い主の意見をとても大事にしていただける先生だということが伝わってきました。
麻酔をして、処置をすれば一気に治るとのことでしたが、高齢犬でもあり麻酔をお断りしたのが残念です。
何回かの受診の後、耳を掻く行為が減り、頭の傾きもほとんどなくなりました。

 

Dr.からのコメント

14歳のヨークシャーのくーちゃん

くーちゃんのように、既に内臓を患っていて、麻酔をかけにくいコンディションの患者さんは少なくありません。
確かに外耳炎の患者に麻酔をかけることができますと、格段に丁寧な治療ができますが、麻酔をかけれない患者さんには、そうした患者にあった、しかるべき治療法があるべきです。
耳科専門クリニックでは、看護師さんたちが優しく保定し、いくつかのちょっとした配慮をさせていただきながら、無麻酔での治療にも応じています。
このように、様々な体調に合わせた治療法を提供したいと考えています。

 

・ヨークシャー・テリア

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