高齢犬:耳だれ・腫れ・痒みからの急回復! メス 14才 (女性経営者・50代・岡山市)

2019.07.22

 

Q1.耳科専門クリニックで診察を受ける前は、どのような状況でしたか?

慢性的な炎症で、14才を過ぎる頃には耳の中がボコボコに腫れ上がり、ヘドロのような強い粘着性のある耳だれを痒がり、搔き傷からの出血も混ざって本当に酷い状態でした。数年間ずっと近くの病院に通い続けましたが、より深刻な状態になるばかり。「年齢的に鼓膜切開は難しい為、もう諦めるしかありません」と言われ、副腎皮質ホルモン剤・鎮痛剤と様々な薬の注入を繰り返しましたが、次第に愛犬の表情は暗く動きも鈍くなり、閉塞した耳からは悪臭が漂い、「残された時は短い」と感じる状況でした。しかし諦め切れずネットで検索し、紹介状無しでしたが貴院に思い切って電話相談。その専門性の高さと真摯な対応に驚き、「最期のチャンス」と望みを抱いて診療をお願いいたしました。それは全回復を願うというよりも、「残された1日1日が、少しでも穏やかに過ごせるように」との願いからでした。

  

Q2. 実際に耳科専門クリニックで治療をお受けになってからはいかがでしたか?

高齢のため、全身麻酔によるリスクを一番心配しましたが、貴院の世界最高水準な治療により、術後の面会時にはスッカリ明るい表情になっていて驚きました!しかし説明を聞いて唖然。何と愛犬は、耳垢腺でボコボコに荒れて中が密着し、鼓膜が炎症で無くなって中耳にまで直結している状態であるとの事。(もっと早い段階でご相談をと反省)脳にいつ異常があってもおかしくないのですが、12ℓもの洗浄で優しく洗い流していただき、奇跡的な回復で耳がキレイになり、腫れ・痒みも激減し、食欲は旺盛、あらゆる事に興味津々で、お散歩もおねだりする程になりました。こうした素晴しい治療と共に、杉村院長の命に対する畏敬の念と深い感謝の姿勢に多くを学ばせていただき、私も日々のケアが「愛犬との大切なスキンシップの時間」であると感謝し希望を持てるようになりました。誠にありがとうございます!

Dr.からのコメント

14才のヨークシャーテリア、ジャスミンちゃん。
高齢であり、耳以外にもいくつか体調で気になるところがある患者さんを全身麻酔で診させていただくのは、正直とても気を遣います。
麻酔前の検査から、麻酔中、そして麻酔後まで、頻回にジャスミンちゃんのコンディションを把握する必要があるからです。
もちろん、リスクは必ず伴います。
それでも、こうした患者さんをなるべくお受けするようにしているのには、訳があります。
それは、これまでも何度もお伝えしていますように、治療によりわんちゃん、ねこちゃんが素直に表情が明るくなり、日常の動きまで変わるからです。
つまり、治療前は、「それだけ以前は辛かったんだね」と教えてくれているのです。

“世界最高水準”は、随分過分な評価です。でも、5年近く前までは、難治性の耳疾患だけでなく、30年も全科で様々な難治症例を数多く診させていただいていたので、
神様は私のような者でもお用い下さるのです。本当に有難いことです。

ですが、できたらリスクの心配をしなくても良い段階で、お連れいただきたいですね。
それだけ早く、耳がもたらす辛さから、解放してあげれるのですから。

ジャスミンちゃんの飼い主さん、多くの飼い主さんの励みになるアンケートのおこたえ、ありがとうございました。

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