マルチーズの大くん オス 8才

2020.10.28

 

Q1.耳科専門クリニックで診察を受ける前は、どのような状況でしたか?

2歳頃から、眼の周辺の赤み、右うで上部、お腹周辺をとにかくよく舐め、皮膚がベトベトになり、膿の様な嫌な臭いもするという状態を繰り返し、その度に動物病院へ受診し、抗生剤、ステロイド剤の服薬と週2回のマラセブシャンプーの繰り返しで、2年前からはアポキルというアトピー性皮膚炎のかゆみに効く薬を毎日飲ませる生活でしたが、それでも良い時と最悪の時と繰り返し、緑色の膿が突然出だし、激しいかゆみで動物病院に又々受診。緑膿菌が両耳から見つかったとのことで、強い菌なので…と言われ、毎日洗浄に通院、服薬。
その時スマホで検索して、先生のクリニックの事を知ったのですぐに先生に受診したい旨のTELを入れさせてもらいました。

Q2. 実際に耳科専門クリニックで治療をお受けになってからはいかがでしたか?

私のこの5年間の話を先生が聴いて下さって、私の気持ちに寄り添って下さり、食事療法(カンガルーとオーツ)も取り入れて下さり、体を舐める事がなくなったので、皮膚のベトベトもほとんどなくなりました。
脱毛していた所も、左脇以外は良くなっています。かゆみで眠れない事もなくなりました。食事療法のカンガルーオーツが合い、先生のクリニックに受診してからは一度も抗生剤を服薬するような皮膚トラブルは発生していません。アポキルも飲んでいません。心より、出会えた事を感謝しております。

Dr.からのコメント

愛犬に健康上の問題があると、とにかく辛いですよね。
写真のように愛くるしいマルチーズの大ちゃんの飼い主さんも、初めてお越しの時には、大ちゃんの長年の耳や皮膚のトラブルで、精神的にもかなり参っておられました。

そんな飼い主さんから、クリニックではなるべく時間をかけて患者であるワンちゃん、ネコちゃんのこれまでの経緯を詳しくお聴きしています。
また、院長は「視覚」と「触覚」を働かせた観察と「細胞診」という検査も合わせて、いわゆる「基礎疾患」を見出そうと努力します。
この「基礎疾患」という言葉は、コロナ禍でよく耳にするようになりましたが、耳科疾患では特に重要になります。
そして「基礎疾患」は、残念ながらその患者の生涯つきまといます。
ですから、クリニックでは飼い主さんへ、その患者の一生、「基礎疾患」を理解して「耳をケアする必要性」をお伝えしています。
そこをご理解されず、「耳のケアなんて、大変。やってられない」と放棄されると、まず間違いなく再発しますし、結局患者への負担が増えてしまいます。
「耳疾患に王道なし」なんですね。

ある意味で、「治りきらない」耳疾患を「理解して接する」ことを心がけておられる大ちゃんの飼い主さん。
大ちゃんにとって、最も有難い飼い主さんと言えるでしょう。

ページトップ