大阪からお連れいただいた4歳のかわいいパグ犬、まめちゃん。

2021.12.06

Q1.耳科専門クリニックで診察を受ける前は、どのような状況でしたか?

耳をよく振っていて、かゆがり、夜もよく眠れない状態でした。
目で見て分かるほど、はれていて汚れていました。

Q2. 実際に耳科専門クリニックで治療をお受けになってからはいかがでしたか?

すっきりした様子で、元気になって笑顔になりました。
今後も点耳薬を継続して、楽しく付き合っていけたらと思います。
治療・説明を先生に丁寧にして頂きありがとうございました!

Dr.からのコメント

大阪からお連れいただいた4歳のかわいいパグ犬、まめちゃん。
お聞きすれば、ペットショップで購入した時から、耳が臭く、痒がっていたというのですから、4年近く慢性の外耳炎が治らず、患っていたことになります。
当院で慎重に全身麻酔をかけ、オトスコープで洗浄、観察すると、「刺毛性鼓膜炎(しもうせいこまくえん)」(仮称)を確認しました。
つまり、鼓膜にまめちゃんの被毛が数本刺さり、鼓膜炎そして外耳炎になっていたのです。

この疾患は、このコーナーでもこれまでにご紹介していますが、まだ耳科の教科書には掲載されていないので動物病院ではほとんど知られていません。
鼓膜は、通常なら被毛が刺さったりしない硬さがありますから、この疾患に罹るのは、アトピー性皮膚炎など基礎疾患があると考えています。
決して珍しい疾患ではなく、特にフレンチのワンちゃん、パグ犬には極めて多い疾患と言えます。
丁寧に刺毛をすべて鉗子で抜いた後、しっかり洗浄、そして基礎疾患対策をご自宅で続けていただければもう大丈夫です。

お大事にして下さいね。

ページトップ