傍耳膿瘍になったトイプードル、ロックちゃん

2021.12.10

Q1.耳科専門クリニックで診察を受ける前は、どのような状況でしたか?

小さい時から耳が悪く、かかりつけ医で点耳薬を処方してもらっていました。1年程前に高熱が続き、かかりつけ医では原因がわからず、精密検査ができる病院を紹介して頂きました。

検査結果は外耳道に穴があるとのことで、生理食塩水で洗浄したと報告を受けました。翌日から左頬が大きく腫れ上がり、数日後、破裂するまで悪化しました。少しして状態は落ち着きましたが、根本的な治療についてかかりつけ医に相談した所、杉村先生の病院を紹介していただきました。

 

Q2. 実際に耳科専門クリニックで治療をお受けになってからはいかがでしたか?

精密検査をしてもらった病院での洗浄の恐怖があった為、初診時は不安でいっぱいでしたが、耳の構造からロックの症状まで細かく説明して頂きました。高齢のため大きな手術はできませんが、限られた方法の中で最大限の治療をしていただいています。

食事のことも指導して下さり、食べるものひとつでロックの毛艶や状態にこんなにも違いがあるものかと、改めて食事の大切に気づくことができました。

なにより、昔のように元気に動きまわるロックが戻ってきたことが嬉しく、帰宅時には飛びかかって喜んでくれる姿に、幸せを感じます。

これからもよろしくお願い致します。

 

Dr.からのコメント

耳道の横が化膿してしまうという「傍耳膿瘍」になったロックちゃん。
この病気にかかると、本人はとてもしんどく、辛いのですが、「診断」と「治療」が結構難しく、また再発もしやすいのです。
既に14歳になっていますし、「なんでもかんでも、耳道を摘出」という考えは避けたいので、耳道は残したままでなるべくロックちゃんの負担の少ない手術を計画しました。

まず、慎重に全身麻酔をかけ、周辺の壊死組織を除去後、患部を徹底洗浄、さらに持続的吸引システムを首輪に装着。
これにより、患部の細菌を含む滲出液を数日吸引してくれます。
そして前もって調べていた、効果が期待できる抗生物質を与え続けます。
退院後も、地元の主治医の先生によって適切な治療を受けて、ご覧のように元気になりました。

耳科専門クリニック主の枝へお連れの際は、ご家族全員が「付き添い」という、かわいくて愛されキャラ最高のロックちゃん。

元気で長生きしてほしいですね。

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